皆様こんにちは
本日は小児の発熱に関して少しお話します。
親御さんは子どもさんが熱を出された時は心配しますよね。私も4歳、2歳の子どもがおり、保育園や幼稚園でしょっちゅう何かをもらって来ます(汗)。そして家族全員にうつるパターンが多いです(泣)。
小児の発熱は、小児の急患の中で最も多い主訴であり、その大部分は上気道炎(いわゆる”かぜ”)です。
ライノウイルスなどあらゆるウイルスが原因となる可能性があり、鼻水や鼻詰まり、咳、痰などの症状を伴います。
一般的には3日程度で解熱します。
ポイントとして
ウイルスが原因のことが多いため、基本的にはその子自身の免疫力によって治癒するのを待ちます。ウイルスは基本的に本人の免疫でやっつけるのが一般的だからです(特別なウイルスでない限り)。抗生剤は細菌をやっつけるためのものであり、使用は必要最低限にします。抗生剤をむやみに使用すると、子どもが免疫力をつけるのを邪魔してしまうからです。将来的に耐性菌を作ってしまうリスクもあります。
ただ一般的なウイルスによるかぜも、高熱であれば入眠できなかったりするので解熱剤は処方します。しかしそれも頻繁には使用しないようにお伝えしています。
4-5日以上発熱を認める場合は積極的な原因検索が必要です。
また、生後3ヶ月未満の発熱は原則受診です。
清水 聡孝