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福岡市南区で便秘でお困りの方に

こんにちは。タイトルは福岡市南区とありますが、もちろんそちら以外にお住まいの方も。

便秘症でお困りの方はかなりいらっしゃると思います。そこで今回は一般的な便秘の原因に関して説明いたします。

まずは急性の便秘。

① ストレス性の便秘(一過性で症状がありません) ② 腸閉塞(これは腹痛を伴うもの、伴わないものもあります。)③ 腹膜炎 ④ 結腸がん、直腸がん(血便を伴うことが多いです)⑤ 発熱など脱水時の便秘

②や④は頻度が多いとまでは言いませんが、外来でしばしば診断します。②は癌が原因のこともあります。③は緊急ですね、便秘そのものよりも腹膜炎を起こしている病態に対してのアプローチが必要です。救急車です。

次に慢性の便秘症

① 機能性便秘症(習慣性の便秘で、全身状態は良好です)② 痔疾患による便秘症(排便時の痛みや血のついた便を認める)③ 過敏性腸症候群(これは下痢のパターンもあります)④ 巨大結腸症(極めて頑固な便秘、高齢者に多い)⑤ 自律神経障害(糖尿病やパーキンソン病など)⑥ 薬剤性(麻薬、抗うつ薬など)⑦ 甲状腺機能低下症

①は女性に多いです。当院にも多く患者さんがいらっしゃいます。高齢者にしばしば認める④はときに腸閉塞をおこしてそれが原因で亡くなる方もいらっしゃいます。⑤に関して、パーキンソン病の患者さんは在宅の患者さんに多いですが、排尿障害、排便障害を認めることが多いです。

以上、便秘症と申しましたがかなりたくさんの原因にわけることができます。

便秘、と思っていても他の疾患が隠れていることもありますのでぜひ当院にご相談ください。

清水 聡孝