みなさまこんにちは。
前回の続きを書かせていただきます。
便潜血が陽性だった場合の2次検査はほとんどの場合大腸内視鏡検査(大腸カメラ)で行います。
以前に比べて改良され、苦痛は軽減されました。もちろん眠り薬を使用して検査ができます。
X線(レントゲン)やCT検査も選択肢ですが、小さい病変は拾えないことがあり、組織を採取して検査に回す”生検”、場合によっては病変の切除まで同時にできることを考えると内視鏡検査がおすすめです。
大腸がんはポリープからの発生が多いと言われています。(専門的にはadenoma-carcinoma sequenceと言います)
腸管上皮細胞の遺伝子変異がポリープの発生、がん化に関わっていると言われています。小さなポリープであれば当院でも日帰りポリープ切除が可能です。
大腸癌のリスクとしては肥満や運動不足、飲酒、喫煙が挙げられます。
また大腸がんの家族歴(遺伝的要素)でもリスクが上がりますので、家族に大腸がんに罹った方がいらっしゃる場合は検便検査に関わらず、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をお勧めします。
早期発見で95%は治療できると言われておりますのでどうかご検討ください。
清水 聡孝